常識とらわれずに成果 田中さんが若手に講演
2002年ノーベル化学賞に決まった島津製作所フェローの田中耕一さんが、受賞理由となった技術について講演し、
「常識にとらわれなかった事が、このような成果につながった。」と話した。
東大教授小柴さんとの日本人初ノーベル賞ダブル受賞、また田中さんは学士で初めての受賞と初物づくし。
田中さんは、タンパク質分子の質量を量るためにレーザーを当ててイオン化する手法について「専門家はできる筈がないと言ったが、
私は”専門家”ではないので研究を続けたのが良かった。」と述べた。
またさらに、「もし会社が製品化を行わないという判断をしていたら、この技術は世界に広まなかった。
企業研究者にとって非常に厳しいところだ。」とも述べたが、この技術は島津製作所より特許として認められている。(下参照)
講演の最後には、「失敗を恐れずに新しい考え方を取り入れて欲しい」と、後輩の研究者に呼び掛けた。
記事詳細(共同通信ウェブサイト:http://www.kyodo.co.jp/)
■関連特許 (このニュースに関連する出願特許情報をご紹介します。) | |
(株)島津製作所 田中耕一氏が発明された特許の一例です。 | |
特許公報 | タイトル |
特許3097148 | 質量分析装置 |
特許2569570 | 固体クロマトグラフィ質量分析方法 |
特開平10-188880 | MS/MS分析装置 |
特開平10-090226 | ペプチドのアミノ酸配列決定方法 |