ミツバチを愛せ!

2009年05月26日

季節を問わず、多彩な野菜・果実を食卓に届けるために、 努力を重ねてきた日本の農業にとって深刻な事態が
起きている。 それは、ハウス農家などが作物の授粉に使う「ミツバチ」不足が 各地で発生しているからだ。

ミツバチは雄しべの花粉を雌しべにつけるという単純な作業を行い、 野菜や果物を実らせる。
人手による授粉だと手間が掛る上、形の悪い実が増えてしまう。 特にイチゴは、花粉が均等につかないと
いびつになり商品価値が下がるため、 ミツバチなしでは作付けを断念する農家もある。

ハウス栽培ではミツバチ頼りの作物が多く、ミツバチ供給が不安定になると 年間を通じて出荷される作物の不足や
価格高騰の恐れがある。

「ミツバチ」不足の原因は、
世界各地でミツバチが群れごと姿を消す「蜂群崩壊症候群」によるミツバチの輸入量減少、 農薬、蜂に蜜を供給する
レンゲの減少、後継者不足等々による国内養蜂でのミツバチの 供給が不足していることである。

農林水産省も、ミツバチの減少に関する研究課題の緊急公募を始め、 採択された研究課題には1000万円までの
研究費を支給することを決定した。
また個人で養蜂を楽しむ愛好家が増えていることから、 養蜂業者の供給不足を補えるのではないかとの期待もある。

養蜂は環境と密接な関係にあり、開発が進み花が減れば蜜が採れず、 また農薬の影響でミツバチが成育しなくなる。
養蜂愛好家の存在は、ミツバチの供給を増やして日本の食卓を助けるだけでなく 周囲の環境保全の一助になるかもしれない。


■関連特許 (このニュースに関連する出願特許情報をご紹介します。)
特許公報 タイトル
特開2008-208036 ステビア含有養蜂用給餌・防菌液および養蜂給餌・防菌方法、養蜂用防菌剤
特開2008-200023 蜂蜜をベースとした無洗米の製造方法。
特開2008-067614 蜂蜜酒の製造方法
特開2008-212148 所定の植物の花器の花香成分を利用してハナバチをその花器に誘導することを含む植物の受粉を促進する方法
特開2008-064681 受粉蕾の検出方法及び装置

■関連収録セット (弊社が過去に出版したこのニュースに関連する特許収録セット。)
セットNo.   種類 タイトル 収録年度 収録点数 価格
(本体価格)
10065 公開 プロポリスの処理加工方法 H.15〜H.18 76 \24,045
10064 公開 ローヤル・ゼリーの処理加工方法 H.14〜H.18 79 \24,885


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